安易にキャッチに頼る店
キャッチをやっている店に行ってはいけない、これは私の持論である。まず、キャッチは違法で逮捕者も出ているほどなのだから、やってはいけないことであることは経営者も分かっているはずだ。しかし、神田でもそれ以外のエリアでも、残念ながら多くの店がキャッチに手を染めている。どうしてキャッチで客を呼び込もうとするのか、これはその方が手っ取り早いからである。キャバクラに限らず、夜の店で真っ当に営業してなおかつ人気店に育てていくのはなかなか大変な仕事だ。
お金を稼ぎたいと門を叩く女の子だって、こう言っては何だがレベルの低い子もそれなりに多い。これは見た目だけの問題ではなく、客である男性に対しての根本的な姿勢や考え方なども含まれている。さらに、女の子は夜の街を離れていくことも多く、キャストに対しての教育はどの店でも頭を悩ませている問題と言ってもいいだろう。そう考えると、真っ当に営業をして客を呼び込むより、キャッチの力に頼ってしまう心情も分からないではない。キャッチを使えば仮に店のクオリティが高くなくても、ある程度は簡単に客を呼び込めるからだ。もちろん、これは想像も入ってはいるが、神田のキャバクラ界隈でも当たっているところがあるはずである。
真っ当に営業する店を
これが一昔前なら、キャッチを使った呼び込みもある程度は許されてはいたのだが、現代ではそうではない。法律が整えられ、キャッチが明確に違法だと認められるこの時代だからこそ、キャバクラは真っ当に営業しなければいけないのだ。時代の変化は悪いことばかりではなく、ネット上でのアピールも気軽にできる。もちろん、しっかりと店の魅力をアピールするためにはそれなりにお金もかかるし、場合によってはお金をかけた割には宣伝効果が出ないなんてこともある。そういう意味ではキャバクラ経営者にとってはなかなかつらい時代ではあるが、だからこそ真っ当に営業を続けている店は全力で称賛したいと思う。キャッチを使っている店が全て外れだとは言わないが、やはり店のクオリティでは劣るところがある店が多い。キャッチに付いていったらぼったくりの店だった、そんな何十年も前からあるような手法を使っている店も未だに存在している。そのような時代遅れの店に対してはノーを突きつける必要があり、絶対に訪れてはいけない。もし、神田の商店街を歩いてキャッチがいたとしても、その言葉には耳を貸さずに無言で意思表示をしていただきたい。