キャッチは違法

神田でキャバクラを楽しむ、これは個人的にもおすすめしたい。繁華街としての側面を持ちつつも過剰なまでな下品さを感じさせない、それが神田の魅力である。ところが、そのようなよい雰囲気の街並みを台無しにしている輩も存在している。それがキャッチだ。キャバクラだけに限らず、ガールズバーなどもキャッチに精を出しているが、全く嘆かわしいものである。私はかつてキャッチのような呼び込みの仕事をしていたからよく分かるが、キャッチをしている店にろくなところはないと確信している。どうしてそのように断言できるか、過去の体験から来る感想ではなくシンプルに違法だからだ。風営法、それに迷惑防止条例により、特定の店に客を呼び込むような行為はしてはいけないと定められている。自分が所属している店の名前を出して、いい女の子が揃っているなど安いなどと言って客を呼び込むのは明確な違法だ。もちろん、見込み客の前に立ちふさがるような行為は説明するまでもなく迷惑行為でしかない。

さすがに、夜のお店を手がけている経営者がこのような事実を知らないとは思いたくはない。しかし、現実には法律の存在を知っていながらあえてキャッチを続けているような店も存在している。残念なことに、神田でもまだそういった迷惑行為を続けているキャッチは存在しており、嘆かわしいとしか言いようがない。2017年10月、客引きを常習的に続けていたとしてキャッチが逮捕される事件があったが、これは当然のことである。

客の方でも気を付けて欲しい

さすがに、この事件以降は少しは大人しくなったように見えるが、それでも根本的な解決には至っていない。2020年の東京オリンピックを控えているからか、東京の繁華街に向けられる目は以前にも増して厳しいものがある。夜の街は必要だと思っているが、だからこそこの時期にくだらないことで逮捕されたり摘発される経営者に対しては呆れる他にないのだ。違法であっても自分たちの店が儲かればいい、そのような考えの店、経営者はもはや百害あって一利なしである。さらに、なりふり構わないような経営を続けている店が、本当に質の高い接客をしてくれるわけがない。繁華街での遊びを楽しみにしている男性にとっても、キャッチは極めて有害な存在なのだ。こう言うのは無責任に感じられるかもしれないが、客も悪質な店にはついていかないよう心がけて欲しい。神田でのキャバクラ遊びを楽しむためには、キャッチをしている店を徹底的に避けることが重要だ。